一見、豊かに見える社会の中で、生きづらさを抱えている人が沢山いる。
自殺者も年々増えているが、その心情が明るみになることは殆どない。化学繊維は近年の技術発展の象徴でもあるが、炎で溶けると独特な皺と質感を作り出し毒を放出する。
その毒は環境も心身も蝕んでいくが、かえって生物としての人間の姿を映し出す。今、私たちの心と身体に何が起きているのか感じ取りたい。
生きる苦しみと美しさそして ” 人間 ” を表現したい。
2020年2月 『第二回全日本芸術公募展』 佳作受賞作品。
『自死』（じし）
制作年：2020年1月
素材：ポリエステル・ナイロンオーガンジー、水性系接着剤
サイズ：全長 約57cm×幅 約18cm
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